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続 S様邸新築工事  ~上棟~

前回台風のために延期となった棟上げでしたが、9/10に無事行う事が出来ました。実際には小雨が降ったりやんだりととても不安定な状態の中でしたが栄えある一歩を踏み出すことが出来ました。施主様、工務店様におかれましては今回の取材を快く了承くださいまして誠にありがとうございました。この場をお借りして感謝を述べさせていただきます。また同時に皆様のご発展、ご繁栄をお祈りさせていただきます・・・

さて今回の棟上げでヒコネが納めたものをいくつか紹介したいと思います。はじめに紹介したいものは檜(ヒノキ)の柱です。無垢の材料で背割りをしています。
背割りというのは柱の一面を意図的に割り、柱が割れることを防ぐために行います。なぜ背割りをしないと割れるのか?疑問を持つ人もいると思います。それは木材は乾燥が進むと収縮する習性があり、収縮率は木材の部位により異なります。そのため背割りをしていないとどこかが割れてきてしまうのです。背割りをするとその割いた部分が収縮するため割れる事が少なくなります。また柱などは木の芯材を使用する事が多いので薄い板と比べて収縮率が部位により大きく異なるためにそのような現象が起こりやすくなります。また背割りの部分からは外側に開いてくるので、はじめはきれいな正方形の柱でも時間の経過とともに台形になっていきますので、背割りの面をどの位置に使用するかも様々考えられて選ばれています。(後々影響が出にくいところを選びます)これは無垢の柱の定めといったところですが、そのような自然変化を楽しめるのも材木屋冥利につきると私は思います・・・
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しかし最近ではその狂い(上記のような自然変化をそう呼びます)の少ない集成材(薄い板を張り合わせて作る柱)を使用する機会が多く、無垢の柱といっただけでもなかなか貴重な材料なんだなぁと感じる今日このごろです。
そして次に目にとまるものといえば梁(はり)の先端部分の保護シートに包まれた部分です。これは化粧と言って完成時に木材がそのまま出てくるところです。そしてそこを保護シートで守っています。
化粧の部分では役物と呼ばれ、節が無い、また少ない材料が使用されます。なぜかというと、それはきれい?だからですかねぇ?それもありますが昔から木材の節が無い部分は狂いにくい上一本の木から取れる場所が少ないからとても貴重であり、木材のグレードとしても非常に高かったからです。
皆さんご存知かと思いますが、木は年輪を重ねて大きくなります。その中で無節(ムジ)がとれるのは本当に一部分になります。まして大きく長く使用するとなると尚のこと貴重な材料になります。木は同じ寸法に割いてもまったく同じものは存在しないものです。節のある場所が違ったり、板目が違ったりと形は同じでも内容がとても変わってしまいます。皆さんもホームセンター様に行く機会があれば見比べてみると面白いかも知れません。同じようなものでも見方を変えるとなかなか楽しめると思います。
さて個人的な感情が少し暴走してしまいましたが、木材のちょっとした所にこだわるとまた少し違った印象を得られると思います。またこのような情報を発信する機会があれば公開していきたいと思っております。
悪天候ながら順調に棟上げは進み母屋、棟木(屋根部の下地になる材料)まで組み込んだところで本日は終了となりました。立派な建物が完成するのを私たちも楽しみにしております。

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2007年09月13日 08:18に投稿されたエントリーのページです。

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